「ももひき」と「ステテコ」と「パッチ」と「ズボン下」

その他

みあです。わかるようでわかっていないのではないか?と思った「ももひき」「ステテコ」「パッチ」「ズボン下」。違いを考えてみよう。

それぞれの言葉の定義

まずは、言葉の定義。祖父が調べもののために手元に置いて、何かと使用していた「広辞苑」第二補訂版 で調べてみましょ。ちょっと、いやかなり古いので、今の広辞苑を引いたら違う表記になっていそうですが。

股引 ももひき】とは

①「さるももひき」の略。②両の股を通して穿く狭い筒状のもの。

広辞苑 第二補訂版 岩波書店 P.2202

ほー。両の股を通して穿く狭い筒状のもの。江戸時代に作業着として使われていたようですね。今も祭り装束では股引が活躍している模様。紐を結んで穿くようで、ぴったりサイズがあっていないと恰好悪い。ということは、お祭りなどで使われるこのタイプの股引と、現代の普段使いにズボンの下に穿いているズボン型のような股引は、モノが違う。

【ステテコ】とは

①男子用下ばきの一種。猿股より長く、膝のあたりまである。

②「すててこ踊」の略。

広辞苑 第二補訂版 岩波書店 P.1198

②は、座敷でわいわいする踊りらしい。宴会芸みたいなもんでしょうかね。これは違うので、おいといて。①が見るべき定義。

なんというか、昭和のお父さんが家でゴロゴロの恰好はコレ・・という印象があるのはなぜだろう(。´・ω・)? 昔のテレビドラマで出てきていたのかなぁ。

現代は、ユニクロで売り出してから女性用まで出てきて、なんだかおしゃれになってきたので、昭和のお父さん感はなくなってきましたが、夏の暑い時期に着る膝丈くらいの下着ということには変わりないですね。

【パッチ】とは

(朝鮮語から)股引の長くて足首まであるもの。江戸では絹製のものを呼んだ。

広辞苑 第二補訂版 岩波書店 P.1801

なんと、これ、朝鮮語由来の言葉だったようですね。これは少し驚きでした。そして、江戸では絹製だったとは、これも驚き。

【ズボン下】とは

ズボンの下にはく股引様の下着。

広辞苑 第二補訂版 岩波書店 P.1204

ふむ。まぁ、そうでしょうね(。´・ω・) 読んで字の如し。

これまでの認識は

祖父や父が身に着けていた「パッチ」は、冬の寒い時期に着る、いわゆるラクダ色で足首まである下着でした。そして、ズボン下と言われていたのは、夏に綿100%の肌に張り付かない白いクレープ生地の下着のことを指すこともあったし、冬の「パッチ」を指すこともありました。

ので、大きな括りとして「ズボン下」があって、夏は「クレープ生地の白い下着」、冬は「ラクダ色のパッチ」がその中にある。で、「ステテコ」はどうやら夏の下着と同様のものらしい・・。

という認識でした。

でも、ここまできても、あんまりよくわからない。

結論:あまり明確ではない、ということか

上方と江戸では、長さや素材によって、「股引」と呼んだり、「パッチ」と呼んだりしていたものが異なるようで、明確に統一されたものではなさそうです。そのため、現在でも、あまりはっきりしないのかもしれませんね。

ただ、大きくは、下着の大きなカテゴリーとして「ズボン下」、その中に股引、ステテコ、パッチが含まれる。その種類は、地域や素材や長さによって振れ幅がある。現代の感覚からすると、ステテコは夏用、股引・パッチは冬用と認識されることが多く、昔から現代にまでつながっている祭り装束としての股引は素材も形状も異なる。

という感じでしょうか。

まぁ、あまりきちきち考える必要もないですが、女性用のステテコが出てきたときは驚いたので、基本的に男性用の下着ですよね。男性用の下着の話を突き詰めたかったわけではなく、女性の着物の下に着るものとしてのステテコから、なんかモヤモヤと気になっただけなんですけど(;^ω^)

あ、そういえば、ユニクロのステテコ、私の友人のカナダ人パートナーがとても気に入っていて、日本に来ると買いに行くんだという話をしていました。暑い時期のステテコの快適さは、日本人以外にも通じるようですね(^。^) ・・下着として着ているのか、ハーフパンツみたいに着るのかは聞いていませんが・・。

でも、ユニクロのステテコ、ちょっと外に出る、とか温泉旅行に持っていく、という方もいらっしゃるみたい。あれはステテコの領域を出ていて、「リラコ」っていう別物なんでしょうね。

「必死のパッチ」の言い回しにいつも笑っちゃう関西人のごきげん子猫