棉の木

その他

みあです。

今年5月、棉の種を撒きました。

綿には、いくつか種類があります。現在日本で栽培されているものには大きくわけて和綿と洋綿があるとのことで、花の特徴も違えば実の大きさも違うようです。いただいてきたこの種は、母から和綿と聞いていたような記憶があるのですが、さてどうでしょうか?

種撒き、発芽

数年前に、母が播州木綿の工房へ見学に行った際にいただいてきた綿の種です。白いフワフワした毛がついた黒い種。撒く段階では、和綿だと思っていた種です。

和綿は、種が採れてから1年を過ぎると発芽率が顕著に下がってくるらしいのですが、きちんと準備してから撒きたいな・・と思いながら、日々の忙しさにかまけてそのまま自宅に保管していたものでした。せっかくいただいたのにな・・あのままじゃ種も可哀そうだけど・・と何年か経ちまして。いや、やっぱり撒こう!芽が出るかどうかわからんけど・・と思い、今年ようやく!

一晩水につけた種を、これだと少し狭いかな?と思いながらも、ひとつのプランターに撒きました。

それが。

ニョッキニョッキと!わんさか!芽が出たのです(´▽`) フワフワした種の端っこを、若葉の先にくっつけたままで、ぴょこんと芽を出したのが可愛らしい。

驚くほどに元気です。発芽率が下がっているものと思って、あまり間隔もあけずに撒いたものだから、大変です。大きめのプランターにしたものの、発芽した若葉で大渋滞です。これでは息苦しいでしょう。もう少し根がしっかりしてから、移し替えましょう。

本葉5~6枚、支柱をたてよう

発芽した種は、そこから順調にスクスク育ち、本葉が5~6枚まで出てきました。そろそろ支柱を立てる時期です。そして、苗が大渋滞なので、少し大きくなってきたこの段階で、半分移し替えましょう。支柱を立てると言っても、まだ20㎝ほどの小さい苗です。

直径50㎝ほどの丸形の大きな植木鉢を用意しました。そーっと根を掘り上げてみると、根は意外なほど短く、頼りないくらいの長さしかありません。でも、今移し替えないと、混みあいすぎていて、恐らく大きくなれない。そーっとそーっと慎重に、苗の半分を移し替えて、それぞれの苗に割り箸で支柱を作りました。

それから1か月。移し替えた苗も、もとのプランターに残した苗もすっかり大きくなりました。多少間引いたものがありますが、ほとんどの苗を大きく育てることができ、7月初めごろになって、花芽らしきものが次々と出てきました。初めて見ましたが、他の花では見ないような萼の形です。

花芽が出始めて10日もすると、白くて花弁の薄いふわふわの花が次々と咲き始めました。とってもきれい(´▽`)

可愛いでしょう?この白い花は、時間とともに色が変化し、しぼむころにはピンク色になってきました。

ここで、和綿と洋綿の違いを確認。和綿は黄色い花が咲き、洋綿は白い花が咲く。洋綿は花の色がピンク色に変化していく。という特徴を持つようです。ということは、この子たちは洋綿なのでしょう。

花が咲き始めると、水をとても欲しがるということなので、気温が上がってきてからもそれまでは夕方だけだった水やりを一日2回に増やし、朝夕にたっぷり水をやることにしました。茎もどんどん伸びていき、葉の数も増えてきました。

バッタ

今夏は全国的に異常な暑さですが、家庭菜園や花の鉢を置いている場所は例年以上に日除けをしっかりして、朝夕の水やりをしているせいか、我が家の緑は皆元気に育っています。棉の木の隣には、「檜扇」の植木鉢がありますが、これも元気そのもの。たくさんの花をつけてくれました。7月からこっち、次々咲いています。

植物たちは暑さで弱ったり枯れることもなく、それどころか、毎年庭中に生えるハーブの一種の大葉に至っては太い茎からワンサカ葉をつけていて、歩くのが困難なほど。おかげさまで、我が家の周りは夕方に少し温度が下がってくるのが早いようです。

ただ・・今年は大葉がワサワサなだけではなく、大葉につくバッタも例年以上に大量に発生していて、一部の大葉はレース編み状態。小さいものは、ほとんど茎だけになっているものもあります。大事にしていた苺の育苗にも支障をきたし、苺の孫苗たちにもバッタがつくようになって「コンニャロ、あんたたちがむしゃむしゃ食べるせいで大葉も苺たちもレース編みやないの!!」と、ある日「ぷちっ(--〆)」っときました。

で。最近、朝夕の水やり時にペットボトルと割り箸を持って、庭でバッタをつまんでいます。薬は撒かないので、竹酢液と割り箸作戦を決行中ですが、割り箸が意外と有効で、小さいバッタもつまめるので、一気に数を減らすことに成功しているみたい。目に見えて、ピョンピョン飛ぶ「奴ら」が減っています。捕まえたバッタたちは、道端に別々に放ちます。毎日、水やり時に確認するのが、トマト・オクラ・茄子・ピーマン・きゅうりの成り具合、棉の実の大きさ、そしてバッタの様子。この5~6日だけで400匹以上は減らした・・夢にまでバッタが・・うぅ(=_=)

棉の木はどうか、って?棉の木には、どうやらバッタはつかないみたい。美味しくないのかなぁ?どうやらお好みではないようです。

棉の実

次々咲いている棉の花を観察していると、全て一日程度でしぼみ、数日すると実ができてきます。しばらくすると、面白いようにぷっくりと大きくなってきます。よく見ると、割れ目が入っているのがわかります。

割れ目が入っているところからパカッと弾けるのかなーと、眺めながらうきうきと水やり。

8月半ば、「実が割れてきて収穫はじめました」という声がチラホラ聞こえてくる時期になっても、その時点で我が家の棉はまだ実は固いまま。

いつ弾けるかなぁ(≧▽≦)

弾けた!!

それから2週間後の8月29日。

ひとつめの棉の実が弾けた!!

可愛い(´▽`*) ホワ~ン

見た目はふわふわしているのですが、つまんでみると固く芯があるような手触り。弾けてすぐではなく、もっとこのふわふわが垂れ下がってきて、萼が茶色く捲れてきたら、摘む時期らしいです。もう少しふわふわになるのかなぁ?

そして、この3日ほどの間に、ポンポンと続いて2つ弾けまして、現時点で、3つのふわふわが風に揺れています。

摘む、乾燥、解して、紡ぐ

いくつあるのか数えきれないほど実がついているので、どの程度収穫できるのか想像がつきません。収穫し、乾燥させ、種やゴミを取り除き、コットンボール1つでどのくらい紡げるのかわからないけれど、解して、紡ぐ。

乾燥と種採りはどっちが先だ?乾燥後に種採ると、いろいろ細かく砕けて残ってしまいそう・・それとも乾燥前に種採りとゴミ取り??収穫が少しなら種採りは手でできるという人もいるようですが、どうやって?ほぐすためにはブラシが要るな。紡ぐ道具はどうする??収穫までに、いろいろ確認が必要です。

とりあえず、萼から外して、中のふわふわだけ摘むようにするつもり。ひとつめを摘んでみたら、どんなものかわかるでしょう。

棉の木眺めて毎日ワクワク(´▽`)しているごきげん子猫