時代小説とお針③

時代小説とお針

みあです。ずいぶんご無沙汰の更新です。

高田郁 あきない世傳金と銀

以前、高田郁さんの時代小説「あきない世傳金と銀」について書いたことがありました。このシリーズについては発刊されている全てを読んでいるわけではなかったのですが、ずっと手に入れたくてうずうずしていました。そして、この度「あきない世傳金と銀」特別巻以外の13巻全巻を購入!嬉しい(^。^) 「みおつくし料理帖」も全巻、特別巻あわせて全て購入済みで、こちらも大好き(≧▽≦)

着物に関する本や雑誌は、着物の種類や帯の種類、成り立ち、着付け、普段着としての着物の紹介や、茶席の着物、かさねの色目についてなど、少しずつ興味の向くままに集めてきましたが、この小説の中では着物がより生活感とか実体を伴うものとしていきいきと表現されていて、とても魅力的です。

庶民にはなかなか手の届きにくい呉服商に、女衆として奉公に出た少女が、商いの才を見出され商人として成長していくお話ですが、その物語を彩る着物やその周辺の描写がとても丁寧で。

和裁を教わるようになってから、日本人が暮らしの中で発展させてきた着物の合理性には感嘆するばかりですが、関心をもっていてさえ、なかなか表に出てこないために一般に知られていない事情も多い業界ですから、読み直す度に、改めて気になる部分を見つけて、知らないことに目を向けるきっかけになる本です。

ところで。購入してから少し経つのですが、実はこれら13冊の新しい本はまだ読んでいません。なぜか。

誰にも何にも邪魔されることなく、その世界観にどっぷり浸って時間も気にせずに、はじめから終わりまでゆっくり楽しみたいから!!

家族が出かけていて、家には自分ひとりだけ、配達の予定もなく、電話の予定もない日が良い。途中でご飯の支度・・もしないですむように、朝から食べるものも飲み物も準備万端にしておいて、文字通りどっぷり本の世界に浸りたい。

贅沢・・(´ー`) たのしみ・・( *´艸`) 

そんなことを言いながら、なかなか時間をひねり出せない ごきげん子猫

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