初夏のカジュアルランチ
みあです。
明るい陽射しが燦々と降り注ぐいい季節です。まだあまり暑くもないので、絶好の着物日和。
連休期間中に、母が友人とのランチ会へ出掛けることになりまして。「何を着て行くの?」と訊きますと、「まだ決めてない・・」とのことだったので、「着物にしたら?いいお天気だし。暑くなると着る気がなくなっちゃうし。」と提案してみました。
すると、久しぶりに着る気になったらしく、「選んでくれる?」と言われました。近場で気の置けない友人たちとカジュアルなランチらしいので、播州木綿の着物を出しました。
播州木綿の単衣
実は、母は、その友人たちと、数年前に播州木綿の加工場へ見学に行っており、その際、単衣の着物を仕立ててきていたのです。季節もちょうど良いし、カジュアルな普段着ランチだし、せっかくなので、その躑躅色のような赤紫にグレーの縞が入った播州木綿の単衣を着てもらうことにしました。着物が決まれば、次は帯。
ちょうど名古屋帯を数枚ずつ虫干ししているところだったのですが、そのうちの1枚を母が自分で選びました。そろそろ日中は暑いので、少し淡い色味ものがいいかなと思っていたのですが、猩々緋のような朱色です。着物がピンクと紫に近いような色味なので、暑苦しいかと思ったのですが、意外とそんなに暑苦しくもなく、可愛らしい印象。「今回は可愛らしくするわ♡」とご機嫌です。小物は、帯揚げ:白とピンクのボカシ、帯締め:白に他の差し色が入った組み紐にして、スッキリまとまりました。
着物は合わせてみないとわからない・・と、いつも思います。今回の帯は、私ならきっと手に取ることがなかったでしょう。でも、とても可愛い組み合わせになりました。
私なら、友人との近場ランチで着物がこの播州木綿なら、蝶の柄の半巾帯を合わせて、別に必要はないけど三分紐に焼き物のお人形のブローチを帯留めにして、帽子に、足元は下駄かスニーカー、小さな蝶のレースを髪留めにして、手作りイヤリング・・というようなコーディネートにしたかなぁ。帯結びはどうしようかなぁ・・などと、自分が着る妄想をしながら・・
「足もとはどうする?」と訊いて、ふたつほど候補の草履を出しました。母はそのうちのひとつ、畳表の草履を選びました。この草履は、昨年和裁のお師匠に見立てていただいたもので、一年中使えるし重宝しますよ、とのことでしたが、まだおろしていなかったのです。夏は涼しく、冬は暖かい畳表の草履。良い機会です、これにしましょう。
母は、私のような和洋折衷の着方はしません。白足袋に畳表の草履で、絹のざっくり編まれたショールをかけて出掛けて行きました。
そろそろ夏を意識
春の土用が明け、5月5日立夏。夏の兆しが見える頃ですね。そろそろ小物は夏を意識してもいいですね(≧▽≦)
涼し気なガラスの帯留めが欲しいな・・
今日は、お天気も良いので座敷の掛け軸を替えようと思います。
真夏は着物を着る勇気がでない、ごきげん子猫