まだ暑い時、何着よう?

おしゃれ

みあです。

暑さ寒さも彼岸まで、と申しますが、毎年「まだまだ暑さが続きそう・・」と思っていても、いつの間にか朝夕の涼しさに秋を感じるように。だいたいお彼岸の頃です。そんな頃には何を着よう?

着物を着よう!・・暑い! 小千谷縮

が、これが、お昼に着物を着るとなると・・「こ、この暑さは辛い( ;∀;) 薄物を着たい・・」と思うほどの気温と湿度だったりして。でも、さすがに盛夏ではないのだし。

では、どうする?

着心地と気軽さを考えると、着物は麻か木綿が良いです(´・ω・)(・ω・`)ネー。

汗をかいても家でざぶざぶ洗えるのがいいですよねぇ。

箪笥の中身を見てみると、小千谷縮播州木綿の着物。小千谷縮は母の着物ですが、9月初旬の暑い日にはじめてお出かけに着てみました。

「涼しい!(≧▽≦)」

エアコンの効いた部屋にいるようなわけにはいきませんし、着つけの間に汗が吹き出して流れてくるのですが、着て外を歩いてみると・・風をはらんでとても着心地がいい!

ところで、着物に合わせる帯ですが。なにせ暑いのです。見た目も涼しくしたいのです。色も重さを感じるようなものは嫌(゜゜)

ということで、8月はじめにお針のお師匠が「こんなのあるよ」と持ってきてくださって購入した、中古の白の博多献上にしました。それを、今回初めてしめてみたのです。

「軽い!!!Σ(・□・;)」

これがまた驚くほど軽い!!博多織の帯は何本かあるのですが、私がこれまでしめたことがあるのは半幅帯だけだったので、八寸帯の長いものでもこんなに軽いというのを実感したことがなかったのです。

長さがかなりあるので「角出し」に結んでみたのですが、長すぎて胴に三重に巻いたというのに、軽いし涼しい!お気に入りの1本になりました(^。^)

うそつき襦袢

さて。着物は小千谷縮。帯は博多の八寸帯。襦袢は着ない・・。

というわけにもいかないので、「うそつき襦袢」を着ることにします。うそつき襦袢・・・名前が面白いですよね( *´艸`)

このうそつき襦袢、実は5月頃から2週間に一度のお針の時間に、お師匠に教えていただきながら自分で縫ったもの。身頃もできて、衿もつけ、8月はじめにようやく麻の替え袖も完成したので、今回のお出かけでは、それを初めて着る!!という目的もあったのです。

袖から「コンニチハ」とか、振りから「ヤッホー」と出てこない、自分の寸法で自分の手で仕立てたはじめての襦袢!

わーいわーい(^^♪ 嬉しい!!

結論を言いますと、感動的に着心地が良かったです。若い頃につくってもらった着物と襦袢や、母のお下がりが、少しずつ身にあわず悩ましい思いをしながら着ていたアレとかコレとかは、何だったの?と思うくらいに。

替え袖をあと何枚か作ろう!ワクワクするぞ~!

今回は、自分で縫ったうそつき襦袢と母の年代物の裾よけ、母の小千谷縮、購入したばかりの中古の博多献上に、つば広の帽子と裸足に下駄風サンダル、アタの籠バッグ、タンザナイトの小さな揺れるイヤリングをあわせて、美術館の展覧会に行きました。

美術館で2時間半もゆっくり鑑賞した後、思い立って、ビアホールに行って唐揚げをつまみながらビールを3杯(・∀・) ビアホールは40分ほどの滞在でさらっと出てきましたが、おひとり様満喫の、快適で楽しいお出かけになりました。

ところで、今回着た小千谷縮に関連して、同じ新潟の麻織物で越後上布がありますね。

「暑い時期の着物は、上布がいい」などとと言われますが、残念ながら母も私も上布は持っていません。

上布って何?

上布は麻織物のなかでも特に上質なもの。とても薄く、風を通してヒラヒラと、足元も軽く見えます。越後上布や能登上布、宮古上布などが有名ですね。

新潟の越後上布は小千谷縮と同じ、と大まかに紹介されることもあるようですが、小千谷縮には糸に撚りをかけて出した「シボ」があり、布も上布ほど薄くないように思います。麻織物、という意味では同じです。

ところで。この夏、NHKで宮古上布を紹介をしている番組を見ましたが、その時に、「昔は暗めの色がほとんどだったけれど、最近では白っぽい明るめの色や新しい柄も沢山出ているんですよ。」という呉服屋さんの話がありました。宮古上布は藍染めをしているので暗めの色、という認識から離れてみると、新しいものができる。

昔の色柄とは違う、新しいモノづくりというのは、評価はそれぞれでしょうけれど、活気があっていいなぁと思います。着るものですから、材料や流行や時代背景により少しづつ変化してきて今に至るわけで、きっとこれからも少しづつ変わっていくのでしょうね。

さて。お彼岸も過ぎて、10月の声が聞こえてきました。来月は何を着ようかな♪

着物にするかワンピースにするか、お出かけ前に悩むごきげん子猫

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