みあです。前回ご紹介だけした時代小説全巻の感想を書いていなかったので改めて。
高田郁 あきない世傳金と銀 全13巻
13巻全てを読み通したのは昨年。自室にこもり、快適に周囲を整えて、本の世界に没入しました。
大坂の商家、五十鈴屋という名の呉服屋に女子衆奉公に出た主人公が、身分や地域の慣習、店との関わり方の変化、女子であることで被る数々の理不尽など立ちはだかる難題はありつつも、成長するにつれ、その商いの才を花開かせる様は、はじめから終わりまで目を離せません。常に商いを面白がり、窮地に陥っても頭を使って現状を打破するだけの才気を持つ。人と誠実に向き合い、商いに誠実に取り組むなかで、要所要所で教え導く人も現れる。
自らの人生も顧みながら読み通しました。
人生を生きるしなやかさ
目的とすることがあり、そこへ至る道を模索し続ける私にも、これから開ける道がきっとある。希望を持つこと、面白がること、頭を使うこと、人と誠実に向き合うこと、そして何より向かい風にも横なぐりの雨にも倒れないだけのしなやかさを持って人生を歩むこと、を常に意識していれば。この本を読んで、そんな思いを新たにしました。
身分制度があり、時代背景が違う人生を生きる主人公を描いた小説だけれど、別の意味で息苦しいような現代を生きる私たちも前に進む勇気をもらえる、そんな本でした。
ところで、この本の主人公、幸からは、たとえ困難があっても落ち着いてサラリと対処できるかのような「しなやかさ」を感じます。それはどこからくるのか?
何事にも動じない、なんて人間はきっといない。「しなやかさ」とは、喜びや悲しみや優しさや苦労、憧れや憤り、成長、人生のいろいろな経験とそれに伴う様々な感情をも包摂した強さの裏返しかなぁ、なんて考えます。自分に投影すると、その未熟さに恥ずかしさも覚えますが、強く、しなやかに、自分の人生を面白がって生きていきたいなぁ、と改めて思います。
もちろん、呉服屋さんのお話ですから、帯、布地の生産、型染め、次々と興味深いテーマがでてきます。大坂を出てからの展開も、大坂でのお話以上にしみじみ感じ入ることや痛快な部分など盛りだくさんで、ワクワクしながら読み進めましたよ(´▽`)
特別巻2冊
そして!ついに!特別巻2冊を入手しました!
これもまた、すぐには読んでいなくて、自室で発酵中・・。
改めて13巻を読み直した後で、特別巻2巻を読みたい・・となると、15巻を一気に読めるだけの時間を確保しなくては。
ということで、どっぷり没入できる時を見計らっているところ。
はやく・・はやく・・いつ読めるかな(´ー`)
にやにやウズウズしている、ごきげん子猫