みあです。袖丈を伸ばした前回に引き続き、モスリンの長襦袢の寸法直しです。
身幅を出す
私がチクチク・・と一心不乱にどこかを縫っている間に、お師匠が脇線の部分を解いて身幅を出す準備をしてくださっていました。
・・どこ縫っていた時なのか忘れちゃった・・毎回、指示を間違いなく聞くことと、慣れない針仕事で必死のパッチ( 一一)
身幅を出します。
お師匠が解いてくださった脇線部分は、これもまずはせっせと運針。それがコチラ↓
これは左側が襟方向、右側が裾方向。右側にちょっぴり見えているのが、糸が弱ってきている居敷当てです。この長襦袢は、居敷当ての他に、身頃の肩から身八つ口の下あたりまで裏地がついています。脇線でお師匠が解いてくださったのは、裾からその裏地の下側の際あたりまで。その部分を縫っていきます。
針目が2本通っているのが見えますが、上に見えているのが運針した針目です。ここがこの長襦袢の脇線。
せっせと運針・・。ひたすら運針・・。
運針が終わると、次は端の始末をするため、「伏せぐけ」と「耳ぐけ」です。写真下側の針目ですが、伏せぐけ部分が写っています。なぜ、「伏せぐけ」と「耳ぐけ」か。
答え:脇線の縫い代の幅が一定ではないため。
この長襦袢の脇線部分を、裾から上までよく見ると、縫い代は上の部分のほうが広くなっています。
で、「伏せぐけ」と「耳ぐけ」です。この長襦袢の脇線は、上の方が縫い代を広く取れますが、裾の方はほとんど折り込むことができない程度にしか縫い代の幅がありません。そこで、上の方は「伏せぐけ」、裾の方は「耳ぐけ」をすることになります。
ここで、もう一度先ほどの写真を見ると、伏せぐけした部分が写っているということは、ここは脇線でも上の方ということになります。写真左側(襟方向)から右側(裾方向)に行くにしたがって、だんだんと伏せぐけの幅が広がっているのが分かりますが、これがもっと右側へ行ったある点から耳ぐけになります。それがコチラ↓
写真上側が襟方向、下側が裾方向です。「耳ぐけ」になった部分は、ペラペラと端が見えています。これまた、せっせとくける・・くける・・。
そして、くけ終わった裾側の写真がコチラ↓
脇線を左右両方縫い終わったら、身幅出しは完了です。
次は、裾の始末です。
裾の始末
この長襦袢の裾は、もともと別布が縫い付けてあったことはすでに袖丈のお直しのときに書きましたが、その別布を外してペラペラと一枚になっている裾を始末します。
ここでは、「三つ折りぐけ」をしていきます。太くなったり細くなったりしないように・・ひたすらくける・・・くける・・くける・・。
それがコチラ↓
三つ折りぐけをしていく途中で、必ず、こういう布の継ぎ目の部分に行き当たります。ここで、「必ずこの境目ギリギリのところにきっちり一目入れておくこと。」とのこと。それが、この黒丸で囲ってある部分です。目が小さくてあまり見えにくいですが、一目入っています。こういう部分をおろそかにしてはいけない・・(-.-) 丁寧にくけていきます。
くけて・・くけて・・くけて・・端までくけたのがコチラ↓
これもあんまり上手にできなかった・・”(-“”-)” 端は「額縁」になるように始末します。黒丸で囲ってある部分をきっちり角にして、ここにも一目入れる。・・ま、そのうち上手にできるようになるサ、たぶん(゜-゜)
ということで、裾の始末が完了です。
次は、居敷当ての補強です。
ひたすら運針・・ひたすらくける・・ひたすらシリーズは、意外と苦にならないごきげん子猫