テレビ時代劇

その他

みあです。

テレビを見るより本を読むほうが面白い。

完全に主観です。

かつては見ごたえがあったNHKの大河ドラマですら、期待して見ても初回の5分でやっぱり見るのはやめよう・・( 一一)となります。子どもの頃、子どもには難しい言い回しや時代背景など、折々に説明してもらいながら、祖父や両親と一緒に見る大河ドラマはとても印象深いものでした。しかし最近は・・脚本や時代考証に問題があるのか、制作側の意図などが入るのか・・いろんな部分でとても違和感があります。1分持たずにいろんな部分に突っ込みたくなって、見るのをやめます。

テレビの内容が・・・・なのは、テレビという媒体じたいが時代遅れになりつつあるせいなのかもしれないと思ったりもしますが。

テレビ時代劇で、白黒の時代のものを見たことがあります。昔の俳優を紹介する番組だったように思うのですが。その頃の時代劇の内容に驚きました。

何が?って。

髪型が違う。着ているものも違う。訛りで言葉が通じないリアルさ。

武家か町方か、庄屋なのか小作なのか、女性の未婚既婚あるいは職で、町方でも肉体労働者なのか商家なのか、主人か奉公人か、武家でもその家の職によって、髪型や着ているものなど全く異なりますが、現在のテレビ時代劇なぞ足元にも及ばないほど多彩に描き分けられているのです。ここまで描き分けられていたのか、と衝撃を受けました。女性の髪型の種類の多さ、鉄漿付け、着物の種類・・目を見張りました。

・・鉄漿付けなどは、もしかすると今のテレビで放映するにはそれこそ衝撃的な怖さだとか、すでに忘れ去られた習俗や言葉など現代人にはわからなさすぎる事実を物語に構成するのは難しいのかもしれませんけど

きっと、潤沢に資金のあるNHKとスポンサー次第の民放でも大きく事情が違うことでしょう。史実に登場する人物を描くにしても、物語を作るうえでは架空の人物も多く必要です。言葉遣いなぞ、ほんの数十年でも大きく変わりますし、まして現代とは異なり人や情報の行き来が限られていて地方ごとに大きく文化風俗習慣に違いがあった時代のことを描くのには、事実とは大きく違う部分を、それと知りながら製作することになるのでしょう。そして、多分にバラエティ要素が強い番組と、より史実に即した内容にしようと構成されている番組でも作り方は全く異なるのでしょうが。

それにしても。

あまりにも現実離れが過ぎていて、現代劇を着物コスプレで見せられているのかと思うようなものまで出てきているのが、見る気をなくす原因なのではないか・・と思う今日この頃です。完全に主観です。

日本のアニメなどの登場人物になりきる「コスプレ」という言葉そのものが、「時代衣装を身に着けて演じる時代劇」の意味を持つcostume playからきているというのが、なんとも。もとの意味を考えたら、「現代劇を時代劇にして見せられているようだ」ということになるの?ナンジャソリャ(笑)

いや、でも、そういうことか。ほとんど現代劇のように見える感覚の脚本を無理やり時代劇にしてるように見えるから違和感があるのかも。

それにしても、最近の大河ドラマは残念すぎる・・・。良い俳優さんが揃っていたとしても、内容があまりにうんざりするので、もう10年以上ほとんど見ていませんが、特にこの数年は、事前の宣伝ですらげんなりするほどの酷さ”(-“”-)” 完全に主観です。

数十年前は良い作品がたくさんあったな。よく考えてみると、最近のものでも、原作の本があるものは、見ごたえがあったように思うのですが。最近の大河ドラマには、そもそも原作の本がない。作りこみが浅く、それが現代劇を着物コスプレ(着物もなんだか洋服風味・・)でやっているように見える原因なのかしら・・?

フィクションの部分があるのは小説も同じだし、そんなに都合良くいくかいな・・とか思いながらだと読めないもんですが。誰かが何か言うたびに、あるいは立ち居振る舞いを見るにつけ、場面場面でいちいち突っ込みたくなって物語に入り込めないほど、というのはやはりなんとも。

ところで。白黒テレビ時代劇の中の女性の髪型のバラエティの豊富さに衝撃を受けてから十数年後。

京都の「下賀茂神社納涼古本まつり」で、1冊の本に出合いました。

江馬務 「日本結髪全史」創元社

昭和28年初版印刷の本で、性別や大人子ども、時代による髪型の変遷を書き記したものです。とても興味深く、今も大事に所蔵しています。

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